メルマガ2021.02.24
「抖音(Tik Tok)」は「百度」としても使える?! 2021年2月24日号
先週、中国のショート動画共有アプリ「抖音(Tik Tok)」の親会社「字節跳動(バイトダンス)」が
「抖音」の動画検索マンスリー・アクティブ・ユーザーが5.5億人を超えたと発表しました。
CEO張楠氏は「これからの一年はさらに動画検索に力を入れます。」と自身の微博でツィートしています。
中国のSNSでも、「春節実家に帰り、親戚の子供と話したら、彼らは
『抖音』が検索エンジンとして使っているのを発見しました。」
「献立レシピを考える時、第一に「抖音」を開けて、レシピを検索し、動画をみながら料理を作っています。
検索エンジンよりは何倍も使いやすいです。」といったコメントが多くみられます。
調査会社「AuroraMobile」の調査データによると、
百度など検索プラットフォームは71.5%の使用率で1位となっていますが、
68.7%のユーザーはショート動画プラットフォームを通じて検索していることがわかりました、
僅差で2位となりました。
もちろん、検索はユーザーの能動的な行動であり、
大きなビジネスチャンスとして無視することはできません。
データが正確であるだけではなく、コンテンツの活性化にもなります。
「抖音」の広告収入は2019年10月末の時点で、すでに1日2億元(約32億円)になりましたが、
広告スペース設定の関係でこれ以上増やすことは難しいそうです。
よって検索広告の露出とバイトダンスのECサービス「放心購」への転化は冒頭に述べたように
「抖音」の今後の大きな戦略になります。
また、今年の1月から「抖音」は中国国内モバイル決済市場へも参入しました。
アプリ内でのショッピングは、支付宝(アリペイ)と微信(WeChat)ペイのほか、
抖音ペイでも決済ができるようになりました。
「抖音」今後の発展からは目が離せない状況です。
文/Elly