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メルマガ2020.08.05

アリババグループのジャック・マーが動物園の園長に? 2020年8月5日号

中国を代表するIT企業のアリババグループの創業者ジャック・マーには日本では知られていない異名があります。「動物園の園長」これはアリババのグループ企業は動物の名前とロゴが多いことからジャック・マーにつけられたニックネームです。

例えば、日本でも知られているアリババのネット通販事業「天猫」(T-Mall)のキャラクターは黒い猫。中国語で猫の発音マオ(mao)はMallの発音と似ているからという理由で命名されました。ちなみに、Tmallのライバルである京東 (JD.com)のキャラクターは白い犬です、アリババに立ち向かうために設定したそうです。猫と犬の闘いでもあったんですね。

また、電子マネーのアリペイ(Alipay)の会社名はアントフィナンシャル(螞蟻金服)。アリのように、小さいながらも、力を合わせれば巨人を倒すことができるという意味合いなのだそうです。

あと、旅行業務OTAサイトの名前は「飛豚旅行」。中国旅行市場シェアでは3番目です。1番目のシートリップCtripのキャラクターはイルカ、海を代表しています、2番目の去哪儿旅行(Qunar)のキャラクターはラクダ、陸を代表しています。あとは空があいていますが、あえて豚を選んだ理由は、香港アニメの有名なキャラクター豚の「マクダル」が世界中を旅したいという夢があることから「飛豚」に命名したそうです。

その他、アリババの物流システム「菜鳥網絡(ツァイニャオネットワーク)」 のキャラクターは「鳥」、フリマアプリ「閑魚」のキャラクターは「魚」、音楽配信アプリ「蝦米音楽Shrimp」のキャラクターはエビ,オンライン生鮮食品サービス「盒馬鲜生」のキャラクターはカバなどなど、とにかく動物園顔負けのたくさんの動物をモチーフとした名前が登場するんです。

動物イメージの名前とロゴはアリババにとってどんなメリットがあるんでしょうか?それは消費者にとって親近感があって、子供たちからお年寄りまで覚えてもらいやすいことです。競合激しい中国において「アリババ」というブランドに加えて、親しみやすさもまた武器にするというのが、動物園の園長ことジャック・マーの戦略なのだと思います。

中国に向けて認知拡大、ブランド発信をされる際においても「親しみやすさ・愛されキャラ」で一歩リードしてみてはいかがでしょうか。

 

文/中国人スタッフElly

 

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