先週から、中国山東省済南市にある創立30年以上のIT会社のオフィスに「みんな一緒の残業はいいですね！」「暇があれば、残業しましょう！終わっていない仕事を終わらせましょう！」「彼が残業するなら私も残業。逃げたくても逃げられない。」というツイートと写真がネットで炎上しました。15日、済南市労働局は当会社に調査に行くと発表しました。中国中央テレビCCTVも「大企業は率先して法律を遵守し、業界の手本となるべき。奮闘は残業を美化することではありません。」とツイートしました。

近年、中国IT業界の残業問題は度々話題となっていました。例えば、朝9時から夜9時まで週6日働くことは「996」と呼ばれ、流行語になるほどの社会現象となりました。

今年の8月、中国人力資源・社会保障部と中国最高人民法院は「996制度」などという違法な就労環境の取締を強化すると発表しました。

ちなみに、中国語で残業は「加班（ジャバン）」といいます。このように残業を謳歌する会社は時代錯誤。労働時間の延長ではなく、効率の向上に奮闘して欲しいですね。

文／Elly