最近、中国ではタイのお菓子「ルークチュップ」が市場や屋台で売られており、若者の間で人気になっています。「ルークチュップ」とは、緑豆に砂糖、ココナッツミルクを混ぜ合わせてできた餡に、寒天で色付けし、カラフルな果物や野菜のミニチュア版のようなビジュアルに仕上げた、タイの伝統的なお菓子です。中国のルークチュップは中国人の好みに合わせて、本来の甘さを減らし、表面の光沢度と餡の柔軟度を高めました。すべて手作りのため、1個３～5元（約60～100円）、タイ現地の2倍の値段となっているそうです。

さらに、チャーイェン（タイのミルクティー）、カオニャオ・マムアン（タイのデザート）、レモン風味骨なし鶏の足など、SNS映えする東南アジアの食べ物も売られており、人気を集めています。

2019年、海外旅行がまだ制限されていなかった時期、毎年1,000万人以上の中国人がタイ旅行に行きました（主に26歳から35歳の若者が中心）。コロナ以降、海外旅行どころか国内旅行も影響され、今年のメーデー5日間の連休中の中国国内旅行者は延べ1億6,000万人、前年同期比30.2%と大幅に減少しました。

「中国のルークチュップの味は少し違うが、一瞬、タイにいるような感覚になり、タイ旅行を思い出しました。」と95年生まれの閻さん。中国のコロナ規制は依然と厳しいく、中国人が海外旅行に行けるのはまだ時間がかかりそうです。

文／Elly