メルマガ2021.09.29
上海地下鉄には「トイレに行く証明書」がある?! 2021年9月29日号
最近、上海地下鉄9号線徐家匯駅の「トイレに行く証明書」がネットで話題になっています。中国では昔に作られた地下鉄は、建設コストと維持コストが高いため、多くの駅内にトイレがありません。乗客は急にトイレに行きたくなった場合は、トイレが駅の外にあるため、改札を通らなければなりません。よってトイレに行くために、運賃を多く払いなおさなければなりません。
この「トイレに行く証明書」を駅員からもらうと、外に出ることができるよう改札口を開けてくれて、トイレに行った後に駅員にこの券を返せば、再び改札口を開け、体温を測り、駅に入れてくれるという仕組みです。
ネット上では「こういう親切な取り組みは本当にいいですね。」「はじめて知った。1億くらい損した気分だ。」「今までの我慢は何だったのか。」と多くのコメントがありました。
このニュースを知って、大半の日本人は「駅の中にトイレがないなんて」と感じるでしょう。しかもこのシステム、もっと以前から導入されていてもよかったのではという気もいたします。
現在中国では上海市に関わらず、他の都市部でも、地下鉄のトイレ改造工事を進めています。近い将来は「トイレに行く証明書」はいらなくなるでしょう。
文/Elly