近年、中国の若者はスマホ依存から脱却したい人が増えてきています。中国360携帯研究所の調査によると、5割のネットユーザーがネットから脱却し、スマホから離れようとしているというデータがあります。特に、学生はテストや受験、社会人は仕事に集中するために、ガラケーに変えたり、チャットグループで自分のスクリーンタイムをシェアしたりなどいろいろな方法がありますが、物理的にスマホに触れなくするのが一番効果的だそうです。そこで登場したのが「スマホ隔離ボックス」です。「スマホ隔離ボックス」とは、専用の容器にスマホをいれると、指定した時間が経過するまで、スマホの操作が行えなくなるというもの。

値段は大体100元（約2,000円）前後です。中国の学生にとって100元は1週間分のランチ代になります。それでも中国の大手EC「淘宝Taobao」で売れています。しかし、「このプラスチックの箱はこじ開けたり、壊したりするのは難しいことではない。」「左手親指と右手親指をそれぞれ箱の2つの小さな穴から入れたら、『王者栄耀（中国の大人気ゲーム）』ができます。」という商品レビューもありました。

中国の若者にとって、スマホから離れることは宇宙に行くよりも難しいかもしれないですね。

文／Elly