メルマガ2022.02.16
中国の若者はトルココーヒーに夢中!2022年2月16日号
今、中国ではコーヒーがブームとなっています。2021年は「新中国風コーヒー」がヒットしました。特徴は古民家をカフェに改装し、メニューも中国でよく使われている食材を使用しているところにあります。例えば、薬草としても知られているオニバスの実を使った「オニバスの実アメリカン」や、生薬として煎じて飲まれているキンモクセイを使った「キンモクセイラテ」、伝統的なおやつサンザシ飴を使った「サンザシ飴のせラテ」などはSNSでヒットし、一日400杯以上売れたお店も出てきました。
そして、2022年になってからは、トルココーヒーが深セン、北京、上海でひっそりと流行りはじめました。1杯50元(約900円)~90元(1,600円)で、決して安くはないのに、1日に300杯売れる人気店もあります。トルココーヒーは濾過しないため、口当たりが濃厚で、飲み終わったカップに残ったコーヒー粉の形から占いできることが人気の理由だそうです。
また、8,000元(約15万円)で設備一式が揃えられるので、ビジネスとして投資がしやすく、経営リスクを低減できる点もお店が増えている理由の一つかもしれません。
中国では、まだ日本のようなコーヒー文化は形成されておらず、価格帯もバラバラです。これからは中国独自の文化の探求とコーヒー製品の開発が、ヒットの鍵になりそうです。
文/Elly