メルマガ2021.08.18
中国若者にはもう受けない?!敗退した日本料理は何を間違えたか? 2021年8月18日号
中国の調査会社「WINDATA」が8月に発表したデータによると、2020年~2021年中国の日韓料理店は全体的に縮小傾向にあります。日本料理店は新規オープンの比率は0.84と閉店数を下回っております。例えば、上海で有名なPokeLabという日韓料理店、創作割烹料理で有名なZen Tsukiが閉店、居酒屋の「ワタミ」は全11店舗を閉鎖し、中国市場から撤退するなど、2020年には、こうした閉店のニュースが相次いでいます。
また、日本料理店は上海北京など一線都市では飽和状態になり、激しい競争に直面しています。長沙など内陸都市に展開するのがこれからの傾向になりつつであります。
縮小の原因については、新型コロナ、都市部の競争激化など外部の影響があり、料理の種類からみると、焼き肉、寿司、ラーメン店などの閉店が多いです。反対に、新規オープン店では、おにぎりなどファーストフード感覚の店が一番多いようです。おにぎりは「味が豊富で、持ち歩きやすい」という特徴があり、若者の「食べ歩き」需要に合っているからです。また、店舗は小さく、オープンしやすい点もあります。
中国の若者にとっての日本料理は、「安くておいしい」、「便利で速く」、「SNS映え」に変わってきたようです。今後、消費主力軍である若者たちの消費傾向を分析することが生き残りの秘訣のようですね。
文/Elly