中国の春節（旧正月。2021年は2月12日）まであと1ヶ月です。

新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、

中国各地で「春節連休中は不要不急の帰省を避けよう」と呼びかけをしております。

また、企業や自治体も柔軟性の高い休暇計画や奨励制度を発表していると中国中央テレビが報じました。

例えば、福建省にある紙おむつの会社は、800人以上の従業員のうち、70%から80%は省外の人です。

この会社は春節期間中に帰省しない従業員に3倍の給料プラス補助金という奨励制度を打ち出しました。

また、浙江省にある会社は、春節期間中に、会社食堂が無料で食事を提供するほか、

新たなテレビや音響などの娯楽設備を設置するとともに、

春節後に、一週間の有給休暇と帰省の往復運賃を与えると約束し、

この会社の300名の従業員のうち200人以上が春節期間中帰省しないと決めたそうです。

さらに、浙江省台州市では、市から帰省しないことを奨励する企業に補助金支援し、

市内観光地の入場料70％オフなどの施策を打ち出しました。

例年では春節期間中に約10億人の大移動がありましたが、今年はかなり減ると思われます。

「帰省」は減るものの、「観光旅行」はどうなるでしょうか、要注目です。

文／Elly