メルマガ2022.07.06
副業が止まらない中国郵政!2022年7月6日号
今年に入ってから、「中国郵政」についての話題が沸騰しています。まず、2月に初の「中国郵政カフェ」が福建省廈門市にオープンしました。通常の郵便業務エリアを残しつつ、テーブルと椅子を増やしたカフェエリアを増設し、郵便局をリニューアルオープン後、もともと目立たない小さな郵便局がすぐにネットで話題になりました。中国には、5万4千の郵便局があります。スターバックスの店舗数は5千軒、このまま展開すると、すぐにスタバを超えてしまうとネットユーザーたちは勝手に予測しています。
また、5月からライブコマースが始まりました。特に、国際ブランドの商品については、郵便局ならでは、保税倉庫からの発送、税関アプリで追跡できることから、本物保証や割安価格でフォロワーを獲得、売上げも伸ばしています。しかし、話題になったのは、ライブ配信中のネットユーザーたちのコメントです。「順豊(SFエクスプレス)で送ってもらってもいいですか?」、「私のは中通(ZTO Express)でお願いします。」など、宅配会社の指定についての書き込みです。中国では、他の会社と比べて郵便局の配達が一番遅いことは有名です。
さらに、7月からは「国潮邮局」を展開し始めました。「国潮(グオチャオ)」とは、中国伝統文化の要素と現代のトレンドを融合したスタイルのことを指し、近年中国のZ世代を中心にブームとなっています。「邮局」は郵便局のことです。「国潮邮局」はインテリア、グッズともに中国の要素があふれる郵便局になります。路面電車「前門1号」、レトロな自転車、中国で最も初期に登場した郵便車のレプリカなどを展示しています。また、古い街並みの絵はがきや3D立体付箋などのグッズも売れており、人気を集めています。
こうして次々と副業を展開している中国郵政は業績をあげるだけではなく、時代と共に前進し、若者を中心にブランドの再構築を目指しているようです。
文/Elly