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メルマガ2021.06.09

北京と上海両市総額6000万デジタル人民元の実験運用へ 2021年6月9日号

6月5日から北京と上海両市はデジタル人民元の使用実証実験の運用を発表しました。指定プラットフォームで抽選を行い、北京市は20万人に1人200元(約3,400円)を支給、上海市は35万人に1人55元(約935円)を支給、総額6000万元(約10億円)になります。市内約2000の指定店で、11日から20日まで使用できます。目的は2022年の北京冬季五輪大会期間中の使用環境整備、主要都市のスマートシティーとしてのサービス水準を高めていくそうです。

そもそも「デジタル人民元」とは何でしょう?モバイル決済との違いは?

中国人民銀行デジタル通貨研究所の穆長春所長は、「デジタル通貨の機能と属性は紙幣と全く同じで、ただ形態がデジタル化しただけのことだ」と述べています。つまり紙幣の人民元をデジタル化し、現金に取って代わるものです。

またWeChatペイやアリペイなどモバイル決済のように銀行口座と紐付けする必要はなく、ネットワークも不要。スマホにデジタル人民元のデジタルウォレットが入っていれば、スマホの電源が入っている状態で支払いが可能です。

さらに進化するキャッシュレス大国の中国。これからはWeChatペイとアリペイを持っていない外国人も中国へ行く際に便利になりますね。

 

文/Elly

 

 

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