訪日中国人に向けた旅前(たびまえ)情報発信 JFNasia

NEWSInformation / Mail magazine / Chinese topics

メルマガ2020.07.22

海南ってどれだけいいところなの? 海南自由貿易政策を解読してみました。 2020年7月22日号

海南島(ハイナン島)は中国最南端に位置する中国唯一の熱帯の島です。中国のハワイと呼ばれている中国随一のリゾート地として躍進的な発展を遂げてきたこの島では、2020年6月1日、中国国務院は2025年までに完全に関税免除を実施する「海南自由貿易港の建設全体プラン」を通達し、海南自由貿易港建設のルートマップとタイムテーブルを明らかにしました。数多くの優遇政策の中から旅行と投資メインで解説してみました。

まずは皮切りに7月1日に「離島旅行客免税消費新政策」をスタートしました。離島免税新政策の特徴は、これまで1人あたり年間3万元(およそ48万円)までとしていた限度額を10万元(およそ160万円)に引き上げました。現在は一部の品目には数量制限が設けられています。たとえば化粧品は1人1回30点まで、携帯電話は1人1回4台まで、酒類は1人1回に1500mlまで等です。この政策を始めてから、7月1日~15日の累計売上は10.7億元(およそ164億円)と6月より3割増えました。

昨年の中国人観光客の海外消費総額は3000億ドル近くでした。今年は新型コロナの影響で海外に行けない分、その巨大な購買力を海南島に向けてもらい、中国経済復興に繋げようとしているようです。

海南島地元製品は中国大陸での販売も免税され、利益率が非常に大きく伸ばせます。また、法人税率の引き下げ、条件を満たした個人に対しても、個人所得税の優遇税率なども適用されるなどの政策も発表されたので、これからの海南省は観光の中心地だけじゃなく、経済の中心地へと発達していく可能性は高いと思います。

 

文/中国人スタッフElly

メルマガ

Top