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若者は良い眠りを買っている。拡大する中国の「睡眠市場」!2022年12月2日号

近年、中国は日本と同じく、コロナや、ストレスで不眠に悩む人が増加しています。調査会社iiMedia Researchが発表した『2021年中国睡眠経済業界研究報告』によりますと、2021年の中国人の平均睡眠時間は約7時間、よく眠れない人の割合は38.2%を超え、3億人以上が睡眠障害を抱えています。年齢22歳~40歳の割合が最も多く、74.3%にも達しています。この中で、90年代生まれの若者たちの睡眠問題が特に目立っています。69.3%の若者は23時以降に床に着きますが、そのうち34.8%の若者は30分以内にはなかなか眠れないそうです。

こうしたことを受けて、睡眠を助ける商品を求めるニーズが増え、睡眠に関する企業が2,400社以上に増加、2021年中国の睡眠市場規模は4,000億元(約7兆円)を超えました。アイマスク、耳栓、枕、マットレス、睡眠促進スプレーやアロマキャンドルなど定番の睡眠グッズのほか、「哄睡師(ホンシュイシー)」という新職業まで登場しています。

「哄睡師」とは、淘宝(タオバオ)や睡眠アプリなどのプラットフォームが提供しているリアルタイム通話やライブ配信で寝かしつけるオンラインサービスです。審査基準はなく、声が良ければ誰でもなれるそうです。価格も1時間に数十元から数百元までと様々です。

このように、中国の睡眠市場はまだ玉石混交の状態、今後は品質基準作りなどより良い睡眠商品とサービスのアップグレードが期待されています。

 

文/Elly

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