今年の清明節（先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日）の3連休とゴールデンウイークの5連休（5月1日～5日）を目前に控え、中国各地の旅行市場は盛り上がりを見せています。

アリババ傘下のオンライン旅行サービスプラットフォーム「飛猪（Fliggy/フリギー）」の統計によると、この1週間で航空券の予約数は急増し、前の週より150％以上増加、省を跨ぐ長距離旅行の予約量も前の週に比べて170%以上の増加となっています。

「補償式帰省」というネット流行語まで生まれています。「補償式帰省」とは春節に帰省や旅行に行けていない人が清明節とゴールデンウイークの連休を利用し帰省して、お正月に家族と一緒に過ごせなかったことの残念さを補うことです。

航空券価格については、清明節の価格はすでに2019年同時期にまで回復しました。ゴールデンウイークの平均価格は2019年よりも30%上昇しました。今年のゴールデンウイークはコロナ以来最大の観光ブームを迎えることと飛猪が予測しています。

このように中国の旅行市場は完全回復となっていることは間違いないようです。日本のオリンピックにも期待したいところですが、現在日本ではオリンピックの海外客の受け入れを断念しています。インバウンドの回復は秋以降となるのでしょうか。

文／Elly