昨年から、中国の若者の間では「自拍館（ズーパイグァン）」、直訳すると「自撮り写真館」というフォトスタジオが流行っています。「自拍館」では、人魚姫、チャイナドレス、JK制服、人気アニメキャラクターなど、変装するための衣装・小道具、そして自撮りできる撮影機材や衣装に合った内装の部屋を提供してくれます。利用者は自らスタイリストやカメラマンとなり写真を撮るだけです。料金は大体100元（約1,800円）で、衣装の着替えも自由、１～２時間ほど撮影できます。プリクラよりきれいに撮れて、1,000 元（約18,000円）以上かかるプロカメラマンのいる写真館よりもお得で、15歳～30歳の若者たちの新しい人気スポットとなっています。

2019年から「自拍館」の企業登録数が増加し始め、2021年の上半期には415社が登録され、前年同期比で356%となりました。現在は「自拍館」の企業登録数は839社となっています。

「自拍館」は新しいビジネスとして、インフルエンサーの力でヒットし、人気キャラクターの衣装や内装の更新、自撮りアドバイザーの導入などの経営手法を取り入れ、これからも成長していく市場といえそうです。

文／Elly