メルマガ2021.11.24
1,300円で食べ放題!一人鍋を始めた吉野家 2021年11月24日号
吉野家は昨年、約75億円の赤字を計上し、世界で150店舗を閉鎖しました。中国での発展も頭打ちとなっています。そこで、新市場開拓のために、最近一部の店舗を改装し、看板に「火鍋」の二文字を追加し、本格的に火鍋屋に参戦しました。
店内全席のテーブルにIHコンロが埋め込まれ、通常48元(約900円)で野菜、肉、主食と飲み物をセットにして販売しています。毎週金曜日は68元(約1,300円)で40種類余りの食材が食べ放題となっています。
新型コロナの影響で、消費力の低下と衛生面の課題から、中国では一人鍋のチェーン店が増え続けています。
吉野家はファストフード価格で、顧客により高い価値感を与えられる火鍋サービスへの転換は大型チェーン店として飲食業界史上初めての試みとなります。これから、中国人の吉野家への認識は牛丼からしゃぶしゃぶへと変わっているかもしれません。
より多くの消費ニーズを満たすために、新たな消費シーンを作り出すことは、飲食のみならず、どんな業界も実践すべきことですね。
文/Elly