メルマガ2020.06.17
「618商戦」新型コロナ発生以来初めての大型ECキャンペーンに注目! 2020年6月17日号
中国のECキャンペーンといえば、代表的なものにアリババの「天猫(ティーモール)」と「淘宝(タオバオ)」の「11月11日独身の日(ダブルイレブン)」は有名ですが、もう1つ「618商戦」をご存知でしたか?
この「618」とは中国人気ECサイト「京東(ジンドン)」の設立日(6月18日)に合わせてスタートしたキャンペーンで、今年で既に17年目になります。いまやダブルイレブンと並ぶ大型キャンペーンに成長しています。
新型コロナの影響で、各大手ECサイトの第1四半期売上は前年同時期より落ちています。「京東」の売上は前年とほぼ同じなのに対し、アリババ社全体の売上伸び率は前年の54%から19%に下がりました。もう一つ有名なECサイト「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」の売上伸び率は前年の228%から44%に落ちました。
今年の「618」は新型コロナ発生以来初めての大型ECキャンペーンとなります。リベンジ消費になるか大きな期待を寄せられています。消費促進のために、各ECサイトが独自の現金、商品券やクーポンなど配布、「京東」だけでも総額100億元(1510億円)になります。「天猫」では、アップル社が初めて「618」に参加、全商品20%のクーポン券を配布しています、5時間で売上5億元を突破しました。アップル以外に、ダイソンのドライヤーや任天堂スイッチゲーム機などヒット商品も補助の対象となっています。
また各社にとってはお互いの競争より、第2四半期の決算にどれだけ良いデータを残せるかどうかに注力しています。
みなさんも今後「618商戦」の結果に是非注目してください。
文/中国人スタッフElly