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メルマガ2021.02.03

もう止まらない!?中国の若者が夢中になる「盲盒」とは? 2021年2月3日号

近年、中国の若者の間に「盲盒」というものが流行っています。

「盲盒」は直訳すると「ブラインドボックス」ですが、いわゆる「ガチャガチャ」の箱入り版のことです。

お菓子が付属しない「食玩」とも言えるかもしれません。一般的には、アニメや漫画、

映画に関するものや、人気デザイナーが手掛けるキャラクターなどのフィギュアが入っています。

中国版メルカリ「閑魚(シェンユ)」が発表したデータによると、

2019年「閑魚」で「盲盒」を取引した人数は30万人以上、

最も人気がある「盲盒」の価格は39倍にまで暴騰していました。

「盲盒」の単価は30元(約500円)から50元(約800円)前後と「つい手を伸ばしてしまう」価格です。

また、その魅力は不確定性にあり、アニメや漫画、映画などの影響を大きく受けている若者たちが、

「盲盒経済」を支えています。

「盲盒」は今や最も人気のあるマーケティング手法の一つとなっていると言っても過言ではありません。

昨年は、化粧品、マクドナルドやスターバックス、博物館の記念品まで「盲盒」商品が発売されました。

2009年から発売されている「霸王」というジャッキー・チェンがアンバサダーを務める育毛剤があります。

当帰(とうき)、無患子(むろくじ)、何首烏(かしゅう)など全10種類の漢方薬が入っている

育毛剤ですが、先日、中国の人気漫画「薬精奇縁」のキャラクターがその成分となる漢方薬に擬人化され、

「盲盒」バージョンとして発売され話題になりました。もちろん、どれが入っているのか、

開けるまではわかりません。しかも、人気声優を起用し、ラジオドラマまで作りました。

商品を購入し、QRコードをスキャンしたら聞くことができます。

「盲盒経済」は多種多様になり、若者たちのライフスタイルに浸透し、

リピート購入率とブランド影響力を向上させました。

果たして、いつまでヒットし続けるでしょうか。

 

文/Elly

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