メルマガ2020.06.24
ユニクロの990円マスク、なぜ中国企業ができないのか? 2020年6月24日号
先週金曜日に発売されたユニクロのマスクは中国でも発売日混雑の様子が話題になりました。
「夏の必需品、買いたい」
「中国ではいつ発売されるの?」
「(ユニクロの混雑ぶりに)ディズニーランド再開したと思った」
などのコメントが多く寄せられました。
日本のファッションブランドSNIDELの「小顔マスク」も話題になりました(下図)。
「かわいい」「ほしい」「中国では買えないの?」とコメントが100件以上もありました。
このマスクは、織物の斜め方向と、中間の一本のカットラインで鼻筋を強調し、視覚的小顔に見せる効果があります。
定価は2,400円、決して安くないのに、すぐに完売しました。
マスク着用「常態化」のなか、日本とアメリカのメーカーはスポーツやファッションマスクを次々と発売しました。アメリカのファッション誌「Women’s Wear Daily」によると、マスクに人気がでるのは意外ではないそうです。なぜなら、だれでも着用可能で、顔に装着するので、認識性が高く、商業的価値が高いからだといいます。
中国企業はファッションマスクに参入していない理由として、一つは技術力が足りないことです。中国アパレル企業の平均研究開発費は売上の2%前後しかないです。もう一つは統一のマスク品質基準がなく、企業の意思決定に影響しています。
中国の消費者にとって、ファッション性があって、実用的なマスクを買えるのはまだまだ先なのかもしれません。
文/中国人スタッフElly