メルマガ2021.01.27
中国のコロナ対策 強力な「健康コード」とは!? 2021年1月27日号
「一党専制」の中国政府はこれまでもさまざまな新型コロナ拡大防止策を打ち出してきました。
その中でも代表的且つ強力的な施策が中国各自治体によって提供されている「健康コード」です。
この「健康コード」とは主に10周年を迎えたばかりの中国シェアNo.1のメッセンジャーアプリWeChat上で
申請するQRコードのことです。名前、身分証の番号、住まいの地域、健康状態と顔認証を登録すれば、
作成されます。健康状態と行動情報などのデータによって、QRコードは緑色、黄色と赤色で表示されます。
緑色は「感染リスクがない」、黄色は「隔離中」もしくは「感染リスクの高い地域から来たばかりの人」、
赤色は「感染リスクがある」と色分けされます。地下鉄やバスに乗る時、オフィスビルや商業施設に
入場する時、ホテルに宿泊する時などに健康コードを提示し、感染リスクのあるユーザーは制限されます。
今までの健康コードは各自治体内でしか通用しなかったのですが、春節間近ということもあり、
帰省・Uターンができるように、政府が基準を統一し、
中国全土の都市で相互利用できる健康コードを発行しました。
また、健康コードの利用シーンもますます便利に、スマート化されてきました。
例えば、オフィスビル、学校や商業施設に多く設置されているのは、健康コード+自動体温測定機です。
24時間無人化検疫を実現しました。
人が密集しやすい地下鉄や病院には、健康コード+体温測定顔認識一体機が設置されています。
マスクを外す必要がない顔認識機械で、身分確認を迅速に行い、
病院内の混雑による感染リスクを減らすことができます。
さらに、スマホを持ってない高齢者には身分証スキャンだけで健康コードを
認証できる機械も登場しています。
これからも様々なスマート機械の開発によって、
中国では余裕をもってコロナ対策ができるに違いありません。
文/Elly