メルマガ2022.08.10
中国のライブチケット価格は3年で8倍に?! 2022年8月10日号
夏になると、中国でも各地で野外フェスやライブが多く開催されています。
しかし、近年のチケット価格の高騰について、音楽ファンからの嘆きの声が上がっています。例えば、都市型ロックフェス 「草莓音楽節Strawberry Music Festival」(中国のサマソニ、過去にはRADWIMPSや水曜日のカンパネラも出演)は、2011年の1日券の価格は100元(約2,000円)で、2016年は220元(約4,300円)に、5年間で2倍以上に上昇しました。さらに2年後、2018年の1日券は420元(約8,000円)に、今年は680元(約13,000円)、2011年の6.8倍にも上昇しました。
高騰の主な要因は歌手やバンドの出演料です。近年はSNS動画のバズりで有名になった歌手やバンドの出演が多く、それにつれて出演料も高くなりました。例えば、刺猬(Hedgehog)というバンドの出演料は、2018年当時はまだ3万元(約58万円)でしたが、2021年には50万元(約980万円)に跳ね上がりました。ライブのチケットも3年で8倍近くに値上がりしています。ネットでは「このチケット代は彼たちが私を抱っこして歌ってくれるんですか?」と揶揄されています。
また、水や食品の持参を禁止され、フェスエリア内で買わなければなりません。中にはスポンサーの展示だらけとなり、もはや展示場と化しているフェスもありました。
価格も体験も「的外れ」になったフェス。音楽ファンは商業化しすぎて、純粋に音楽を楽しめなくなったと嘆いています。
文/Elly