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メルマガ2021.12.08

中国の事故物件検証員は一晩4万円!2021年12月8日号

先日、江蘇省の「事故物件」について、「検証員」によるライブ配信が行われ、5万人が視聴、結果、128.5万元(約2,500万円)で落札されました。中国では、最近、普段は避けられている「事故物件」に関して活躍する、この「検証員」が話題になっています。「検証員」の具体的なサービスは、午前0時に電気をつけずにトイレに行って状況を調べる。1時にベッドの下や各部屋と入り口、地下室、ベランダ、廊下などに異常があるかどうかを調べる。2時に明かりをつけず全室の状況を調べる。各時間帯の異常状況を記録し、翌朝に異常状況をまとめるなどです。

「事故物件検証員」は個人と不動産会社社員の2種類があります。個人の場合は闲鱼idlefish(中国版メルカリ)に広告を出し、24時間ライブ配信で約2,000元(約4万円)ほど稼ぐことができます。Uber Eatsのように、「やりたい時にやればいい」という考えで「事故物件検証員」が増えています。

一方、不動産会社の場合、「事故物件検証員」のサービスはその会社の広告のようなもので、問い合わせをしたら他の物件を売り込まれてくることもよくあるそうです。

中国では「事故物件」について、法律面ではまだ統一的な概念はありません。日本と同じく犯罪、事故などによる死亡事件が発生した家屋を指します。成約価格には一定の規則はないですが、一般的には少なくとも市場価格より10%ほど安くなっています。ただし、将来売りたい場合には、少なからず影響を受ける可能性があるため、それなりの判断と覚悟が必要です。

ちなみに、「事故物件」の中国語は「凶宅(シィォンヂャイ)」といいます。ちょっと怖い感じがしますね。

 

文/Elly

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