中国では6月上旬に大学入試試験が始まり、ちょうど今ごろの7月中下旬から、合格通知書が各受験生のところに届き始めています。ここ数年、多くの大学がそれぞれの特徴をもったユニークなデザインの合格通知書を打ち出しています。

例えば、周恩来総理の母校である「南開大学」の合格通知書には2粒の蓮の種を同封しています。蓮の種は1000年たっても腐らないと言われており、適切な環境さえあれば、必ず芽生えるという意味合いがあります。また、大学側からは「新入生には2粒のうち1粒を故郷に撒いて、初心を忘れずに、もう1粒を大学に持参して、その成長を見守ってほしい」というメッセージもあるそうです。

「清華大学」は開くと同校のシンボルでもある1909年に建てられた校門が飛び出す３Dポップアップカード風の合格通知書を作成しました。「北京郵電大学」の合格通知書は「2022」をアラビア数字、コンピューター二進法、モールス信号の三つの形で書かれており、新入生たちの情報通信への興味を引き出すことを目的としいるそうです。

このように、工夫を凝らした合格通知書は文化的で気質の高い学校であることをPRするほか、新入生に対する期待も表しています。

文／Elly