メルマガ2022.08.24
中国のNFTバブルはもうはじけた?! 2022年8月24日号
中国では昨年からNFTが爆発的にヒットし、現在取引プラットフォームは700社を超えています。例えば、アリババの「鯨探」、百度の「超級鏈数字藏品」、京東(JD.com)の「灵稀」、小紅書(RED)の「STEP INTO R-SPACE」、網易(ネットイース)の「网易星球数字藏品」などがあります。しかし、今年に入ってから、その熱が下がってきています。4月から、二次取引や投機目的売買の禁止などの呼びかけが次々と出てきました。業界に一番衝撃を与えたのは、中国NFT先駆者ともいえるテンセントが昨年8月にリリースしたNFT取引プラットフォーム「Huanhe(幻核)」の撤退です。今年8月16日から幻核はNFTの発行を停止し、幻核でNFTを購入したユーザーに対して、返金申請を開始しました。
しかし、このような背景でも盛り上がっているプラットフォームがあります。それは動画配信サービスの「Bilibili(ビリビリ)」がプラットフォーム内で発行した17シリーズのNFTです。
特徴としては、購入は抽選形式で、購入後のNFTをユーザーのアイコンに設定できたり、個人ページにも展示できて、「いいね」をつけられます。ユーザーの個性や自慢したい心理が満たされているため、売れている理由といえます。また、知名度や影響力のあるインフルエンサーが発行した数量限定のNFTも人気です。あと、切手コレクションのように鑑賞やコレクションのために購入するユーザーも少なくないそうです。
中国のNFT市場はまだ始まったばかりです。乱立するプラットフォームの中での撤退は「Huanhe(幻核)」が最後ではないと思われますが、今後の発展にも要注目です。
文/Elly