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中国のZ世代はもうカラオケやネットカフェ、映画館に行かない?!2021年7月28日号

80年代や90年代生まれの中国人にとって、友達の集まりに欠かせないのはカラオケや映画館、ネットカフェなどです。しかし、「Z世代」にとってこれら社交場の魅力が低下しています。「Z世代」とは、厳密な定義はないですが、1995年頃から2010年頃にかけて生まれた若者たちのことを指します。リアル脱出ゲーム、マーダーミステリー(物語の登場人物になりきって遊ぶ推理ゲームです。殺人事件をめぐって、人間関係の再現、証拠探しなどをしながら推理を展開し、犯人を捜します。)やゲーミングホテルなどが「Z世代」の間で人気になっています。

例えば、オフライン体験型の「マーダーミステリー」のショップは2019年1月の時点で中国全土で2,400店でしたが、同年12月には1万2,000店にまで激増しました。つまり1年間で1万店が新規オープンしたことになります。

ゲーミングホテルも同様に急速に発展しています。特にコロナの影響で、2020年上半期には、4万軒以上のホテルが廃業している中、2018年には全国に800軒以上あるゲーミングホテルが、2020年1月までに1500軒を超えました。しかも、週末は基本的に満室状態で、平日でも稼働率は70%~80%になります。

CBNDataが発表した「2020年Z世代消費報告」によると、中国の「Z世代」は約2.6億人、およそ4兆元(約57兆円)の消費市場を支え、支出は全国の世帯総支出の13%を占めています。消費の主力軍として、若者の複雑で多様な社交方式が、新たな業態を次々と生んでいきます。今後も要注目な「Z世代」です。

 

文/Elly

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