メルマガ2020.05.27
中国テレビ局、続々とライブコマースに突入! ~広告収入の落ち込み(前年30%ダウン)奪回策 2020年5月27日号
近年の中国テレビ局の広告収入は下落一直線です。例えば、各大手テレビ局の広告収入を牽引してきた湖南衛視は、2016年110億元(日本円で約1651億円)から2018年86.8億元(日本円で約1305億円)までに下落し、関係者によると2019年はさらに60億元(日本円で約900億円)までに落ち込みました。
広告収入を挽回するために、自粛後、各テレビ局は続々と人気バラエティ番組をそのまま淘宝(タオバオ)ライブ配信へと企画変更しました。
下の写真は4月25日、上海東方衛視の人気バラエティ番組「極限挑戦」の芸能人たちが淘宝(タオバオ)でライブ配信をやっている時のものです。累計視聴人数は1377万人、40分間で6種類の出品物をすべて売り切りました。
中国ではECキャンペーンといえば、「11月11日独身の日(ダブルイレブン)」が有名ですが、6月18日の「618商戦」はダブルイレブンの次に大きなECキャンペーンとなります。もうすぐ6月18日、各大手テレビ局は人気番組の収録とライブコマース配信を同時進行するという新しいチャレンジをやろうとしています。番組の収録をテレビでライブ配信しつつ、収録が終わった芸能人たちはそのまま同じスタジオでスマホ向けに協賛された広告主の商品を売るという形になりそうです。
ネット上で番組の宣伝になりますし、従来のテレビ広告よりリアルタイムで売上がわかりますので、バラエティ番組とライブコマースの融合はテレビ局と広告主をWINWINの関係にしました。
中国経済復興のために、ライブコマースが重要な役割を果たしているのは間違いないです。