メルマガ2021.11.03
中国ローカルコンビニの逆襲!2021年11月3日号
この2年間で中国のローカルコンビニが爆発的に成長し、新しい時代を切り開いています。特に、WITHコロナとなってからは、人々の活動が一定の範囲に限定され、生活必需品はどうやって調達するかを考え始めた時、地域に根差したローカルコンビニの優位性がますます拡大しています。
例えば、中国山西省太原市のローカルコンビニは今年から度々ヒット検索ワードになって、全国でも有名になりました。太原市のコンビニ密集度はすでに東京と肩を並べるくらいになっていますが、日系コンビニのローソン、セブンイレブン、ファミリーマートなどは殆どなく、目にするのはローカルコンビニの「唐久」と「金虎」ばかりです。「唐久」と「金虎」はそれぞれ1998年から2000年にかけて太原市で初出店し、現在、出店数は両社合わせて3,000店を超えています。
コロナ禍となり、中国政府は「徒歩15分生活圏」という住民の日常生活の基本消費を満足させる店づくりを提唱しています。ローカルコンビニのスマート化が急速に発展し始め、充電、電子レンジ、宅配便、写真プリント、クリーニング、リサイクルなど、日系コンビニと同レベルにまで便利になっています。
コンビニだけでなく、成長と変化のスピードの速い中国市場で勝ち続けていくためには、日系企業のビジネスモデルの導入や経営方針の転換が求められているようです。中国ローカルコンビニが将来、日本へ進出するということもあるかもしれませんね。
文/Elly