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メルマガ2021.02.10

春節年越し”お一人様”需要が急上昇! 2021年2月10日号

日本では、年末年始に「年越しそば」や「おせち料理」を食べる習慣がありますが、

中国でもお正月「春節」の食事は「年夜飯」と呼ばれています。

新型コロナの影響で、今年の春節は多くの人が国の呼びかけに応じて帰省しないことを決めました。

また、現地にいても友達と一緒に会食ができないことから、新たな現象として、

「一人用年夜飯」の需要が増えています。

多くの飲食店がこういった消費者のニーズに応えるために、

その土地柄に合った「年夜飯」の一人用セットや惣菜半製品セットなどを発売しました。

南京市では、ある有名なレストランが598元(約1万円)の豪華な一人用年夜飯セットを発売しました。

瀋陽市では、鍋料理や麺料理など比較的手頃な料金の一人用年夜飯の売上は前年より68%増となりました。

また、デリバリープラットフォーム上の年夜飯セットの売上が昨年同時期の4倍以上に増えました。

 

こういった「一人用年夜飯」は外食産業にとって新しいビジネスチャンスを

もたらしているに違いありません。しかしながら、ネットユーザーから

「今年の春節に食べるのは「年夜飯」ではなくて「寂しさ」です」

といったコメントが数多く見受けられています。

 

本来、新年を華々しくお祝いしたいところですが、購入者の心の中には冷たい風が吹いています。

来年は帰省も解禁になり、親族や友人など大勢で集まれる春節が迎えられることを願ってやみません。

 

文/Elly

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