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“種草”はもう時代遅れ、“抜草”はイマドキに! 2021年6月30日号

今日のニュースは恐らくタイトルだけでは理解できない方が多いのではないかと思います。まずは日本のネット用語 “笑”→“w”→“草”とは全く関係はありません(笑)。

“種草” と“抜草”は中国のネット用語です。“種草”を直訳すると“草を植える” 。ネットでの意味は、インフルエンサーなどに勧められたことやアイテムに関して、やってみたい、欲しいという気持ちになってきたことを表しています。“抜草”は、その反対の意味で、草を抜く、つまり購買欲をなくす、やりたいと思ったことを取り消すの意味です。

中国のインフルエンサーマーケティングは日本と同じく、インフルエンサーたちは企業とタイアップし、商品を使用する様子や評価をSNSにアップ、人々の購買意欲に影響を与えることが目的です。しかし、今の若者たちはあまり影響を受けることなく、単純な“種草”の記事や動画はうけなくなってきました。そこで、インフルエンサーたちはおすすめしない商品や自分のブラックリスト、所謂“抜草”の動画を大量にアップするようになってきました。

実は、これは“逆種草”という手法です。おすすめしない商品の中にこっそりとタイアップ商品をいれて、「意外と好き」「意外と合う」などの表現で評価しています。また、「ブラックリスト・ホワイトリスト」というタイトルで視聴者を引き付けて、ホワイトリストの中にタイアップ商品を入れておくやり方もあります。

インフルエンサーたちはマネタイズのために、いろいろな手法を生み出しているようです。消費者としては、その本質を見極めるのがますます難しくなってきました。

 

文/Elly

 

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