中国では街のあちこちに「修脚店（シゥジャオディェン）」というフットケアの専門店を見かけます。足つぼマッサージだけではなく、角質や爪のケア、初期の水虫やウオノメ、巻き爪の処置もしてくれます。足はあっという間に綺麗になります。

最近、この「鄭遠元修脚店」がネットで話題になっています。鄭遠元は1983年に陝西省の貧しい農村に生まれ、中学を中退し、都市部でアルバイトをしながら、修脚の勉強をし始めました。修脚の技術が徐々に上達し、口コミも広まり、2005年に自分の店を持つようになりました。それからどんどんと拡大し、今や中国全土に6,520店舗を展開、1回30元（約700円）の値段で、年商は90億元（約1,800億円）までに達し、さらに、10,000店舗規模の出店も計画しているそうです。中国の足健康業界で最も店舗が多く、従業員が多い「ユニコーン企業」となりました。鄭遠元のストーリーはネットで話題になり、多くのネットユーザーは「励まされた」「感動した」とコメントしています。修脚のイメージが打ち破られたようです。

「修脚店」は旅行者にとってちょっと入りにくい雰囲気ですが、中国では老若男女問わず気軽に利用しているので、中国に行かれる際に、ぜひチャレンジしてみてください。

文／Elly