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メルマガ2021.06.02

3人目の出産を認める政策に潜むビジネスチャンスとは!2021年6月2日号

6月1日は国際こどもデーです。その前日に、中国政府は「夫婦1組につき3人の子の出産を認める政策」を発表しました。このニュースはすぐにヒット検索になり、6月1日時点ですでに26.2億の閲覧数となりました。2013年から「単独両孩政策(夫婦のどちらかが一人っ子の場合、第2子の出産を認める政策)」が始まり、2015年は「全面両孩政策(1世帯につき子供2人までの出産を全面的に認める政策)」を実施。今回は3人目まで認めるというは、人口高齢化改善のための政策です。

中国大手旅行会社「同程旅行」が発表した「中国子連れ旅行消費報告」によると、2015年から2019年にかけて、中国国内の子連れ旅行市場規模(取引額)の年間成長率は32.9%に達しました。これは2015年からの二人目政策の実施による増加と思われます。そのため、3人目政策はさらに子連れ旅行市場に大きな増加をもたらすと予測されています。

シートリップのCEO梁建章氏も、3人目政策は子連れ旅行市場に非常に有利であり、子連れ旅行はますます高い市場シェアを占めます。子供向けの観光スポットやホテルなどは引き続き注目されると話しています。

また、淘宝(タオバオ)で長年ベビー用品店を営む人は、2015年に二人目政策が始まってから、顧客の大半は2人目を生み、3人目もほしいという人がたくさんいると語っており、これからは粉ミルク、離乳食、入浴剤、虫除け、日焼け止めなど消耗品は特に売れていくと予想しています。

今後は、中国向けのベビー用品越境ECと子連れインバウンドに期待できそうですね。

 

文/Elly

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